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曖昧な世界へ

四辻藍美さんのアイヌ刺繍展「一本の縄から始まる 2018・秋」も残すところあと4日となった。
今回も四辻さんはいろんな素材にアイヌ刺繍を施している。
この素材には刺繍しずらくて、とてつもなく時間がかかったのでは?と思うような素材に今回も刺繍がされている。
いつもながら本当にチャレンジャーな藍美さん。

白い生地に白い糸で刺繍をする。シルクの糸や綿の糸。針を通す生地、糸、その素材の違いで凹凸の違いが出る。ちょっとしたことなんだけど、それだけで全体の装いは一気にかわる。美しさができる根源はそこなのかなと思う。

私は長野市にいま住んでいて車で40分ぐらい走ると黒姫と呼ばれている地域に行くことができるのだが、黒姫に行くといつも霧がかかっていて景色が曖昧。その曖昧な感じがとっても綺麗で、霧の中で見る景色がすべてぼんやりなんだけど本当に美しいなと思う。

この作品が本当に美しいと思うのはなぜなんだろうと思うと、そんな霧の中の景色が浮かんできて、その曖昧な世界に連れて行ってくれるからかなと藍美さんの作品を見て思う。曖昧なもののなかに、じっと目をこらしてみると無数のものがあふれていて、それは生命力にあふれていて、エネルギーを感じさせてくれる。そんなことを思い起こさせてくれる作品がならんでる。四辻さんのアイヌ刺繍の世界。ぜひ見にいらしてください。

四辻藍美アイヌ刺繍展「一本の縄から始まる 2018秋」 11月30日まで。
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by cafe_mazekoze | 2018-11-27 16:59 | Artなこと | Comments(0)

四辻藍美アイヌ刺繍展「一本の縄から始まる 2018秋」

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四辻藍美さんのアイヌ刺繍展が今年も始まった。

ミクロの世界にどんどんはいっていくような、そんな感じを漂わせる藍美さんの新作。
7つの額に入った連作はアボリジニの作家さんが描いた「牛の井戸」からヒントを得たと藍美さんは言っていた。

かつて私も西オーストラリアを旅行したときに訪れたフリーマントルというところにある刑務所で
その独房に描かれた絵のなかにアボリジニの人が描いた絵があった。
その絵はいまもずっとどこかしら自分の記憶のなかに残っていてふとしたときに現れる。

記憶の断片のミクロの世界。
それはどこか遠い未来に通じていて、また原点にもどってくるような懐かしい世界。
知っているようで知らない世界。
また一歩、アイヌのことについて知りたくなった。

そして、もっともっとアイヌのことを知れば、人というものについて知ることができるのだろうなと思った。

四辻藍美 アイヌ刺繍展 「一本の縄から始まる 2018年秋」
11月5日〜30日(期間中のお休みは11、17,18,26日) 12時〜5時まで
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by cafe_mazekoze | 2018-11-08 14:16 | Artなこと | Comments(0)