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山のある風景

今日、娘の写真を整理していたら、私の実家に帰った時の写真が出てきた。
ちょうど4年前の写真。
街並みは、ちょっとこの辺の門前と似ていたりする。
でも、バックに山がないのが決定的に違う。
長野市に住むようになって、山を見ないことはない。
実家のほうは空が広いけど、ここは空は狭い。
圧倒される山景色。

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  ↑ 娘の足に注目。背中にしょっているリュックはプリキュアの絵(笑)
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by cafe_mazekoze | 2010-03-31 00:53 | マゼコゼなこと | Comments(2)

門前暮らし その2

先日の蔵春閣での「門前暮らし報告会」に、私は娘と東京から来てくれた娘の友達のSちゃんと一緒に出かけたのだが、やはり報告会が始まって10分ぐらいすると娘たちは退屈で限界とのことで外にでることに。
Sちゃんが「知らないことばっかりで退屈だった~。」と言うと、娘は「それはそうだよね。茉莉はここに住んでいて知っている人や家がいっぱい出てきて退屈ではなかったけど、Sちゃんの住んでる場所じゃないもんね~。」と言っているのを聞いて、娘もずいぶん大人になったと思った。

夫と娘と私が長野市の門前に引っ越してきてちょうど1年。
引っ越してきた当初は当然「門前暮らしのすすめ」プロジェクトというものも全く知らなかったし、東京の国立市から長野市に引っ越してくるにあたり、夫は実家が長野市にあるけれど、私にとっては全く未知の土地。
娘は小学校に入って、あっという間に友達もできるだろうと思っていたけど私は大丈夫かな?と不安でいっぱいだった。
しかし、自分にとってこの場所があるからなんとかなるかもと思えたのが「ナノグラフィカ」の存在。
今まで、お正月や夏休みに東京から長野に帰省した際に、毎回お茶をしに訪れていた「ナノグラフィカ」。
この場所がなかったら、そしてナノグラフィカが発行している「街並み」という本がなかったら長野市に住むことに私は賛成していなかったかもしれない。

蔵春閣での報告会は、ほとんど聞けずに終わった私だが、今回この報告会で配られた冊子「門前暮らしのすすめ」を見て、やはりナノグラフィカのメンバーおよびこのプロジェクトに関わった人々の努力や町に対する愛情は本当にすばらしいと思った。
門前に暮らし始めて約1年。まだまだ知らないことがいっぱいだが、なんだか守られている感じというか、愛情を感じる町であることは間違いないと思う。なんとなく愛おしいというか。。。
町に対してこんな風に感じることは私は初めてかもしれない。
門前に暮らし始めて2年目に突入した我が家だが、これからどんなふうに展開していくのか、この町に住む人がどんなふうに増えていくのか?この町はどうなっていくのか?

自分が生まれた三重県に約20年、そのあと東京に約20年、そしてこれから長野市にどれだけ住むのだろうか?人生残り少ない?と思うと、幸せな時間をできるだけ多く持てる場所で暮らしたいと思う今日この頃だったりするのである。

小池つねこ 記

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   ↑ 保育園で1歳~5歳まで、ずっと仲良しだったSちゃん
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   ↑ 今日のマゼコゼの外観 1年たった!
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by cafe_mazekoze | 2010-03-30 21:11 | 門前暮らし | Comments(0)

門前暮らし

28日、西之門町のナノグラフィカが中心となって進めている、「門前暮らしのすすめ」、その報告会が開催された。
昨日今日と、ネットを探ってみると、報告会に参加されたのであろう方々のblogに多数、この報告会についての感想などを見ることができる。
このプロジェクトは4月以降も継続されるとのこと、
関係者の皆様、まずはお疲れ様でした。

このような石の投げ方によってできる波紋が様々に連鎖してゆくであろう姿…。
わたしからすれば、ナノグラフィカのこうした投げ方はかなりベタな『Art型』だよなぁ、と思うと同時に、これをキャッチさせるってのは結構大変なんだよなぁ…とも思ったりもする。
もしも自分が「門前で暮らすこと」というテーマに向かって石を投げるとすれば、やはりArt型投法だろうなぁ…と思うと同時に、ここが善光寺を中心に成り立ってきた町であることを考えると、むやみやたらと、ここに人がたくさん暮らし、人口さえ増えればそれで良いということではないだろうし、でもだからと言って、門前に暮らすための条件があれば良し…ということでもない。
このあたりの感覚を伝えながら、それでも門前に暮らしてみませんか?…と言うことは難しいよなぁ…とつくづく思いながらの報告会だった。

報告会でも言われていたが、そもそも「門前」…という定義、範囲そのものが曖昧。
私としては、定義なんてものは必要もなくそれぞれが勝手に解釈すれば良いこと…、というのが本音。
いわゆる歴史として語られる「善光寺町」に門前町色が濃いことは確かだけれど、今後このプロジェクトが進んでゆくにあたって、「不動産的価値観感だけが暴走してほしくない」と私は思う。
家や土地の不動産としての価値が上がることは、ある程度は必要かもしれないが、現実的な物量(家だったり土地だったり)には限りがある、けれど精神的な容量に限りは無いということを大切に考えてみたいということでもある。(私個人としては、門前暮らし…の門前はもっと広範囲のイメージがあるのだけれど…)

とはいえ、現実的には、「門前に暮らしたい…」と思ってくれる人がいたとしても、善光寺から徒歩10分圏内に即入居できるような空き家は少ないし、これを早い者勝ちで奪い合うなんてことにでもなったら本末転倒だと思うけれど、こんなプロジェクトが進行しているということすら知らなかった私たちは、ちゃっかり先に暮らしているわけで、だからこそ、「門前に暮らすこと」を通じて、感じたこと、思うことはきちんと発信してゆきたいと思う。

善光寺が町をつくってきたわけでは無い。けれど、善光寺をなくしては、「門前町」はもちろん、長野というまちそのものがありえない。
「善光寺とその周辺に暮らす人」、「暮らすことでつくられる町」、「暮らしているからこそ行われること」、が常に関係しあうことによって互いがあり続けてきた歴史…時間。
善光寺がその門前に広がるまちと一体であったからこそ、善光寺と善光寺町は全国に知れ渡ったのは間違いないだろうし、日本各地の人々が、はるばる、山を幾つも越えてまで訪れた最も大きな理由は、この一体感を自分自身の「実感」として「感じたい」ためだったのではないだろうかと思う。
別の言い方をすれば、かつて、善光寺とその周辺(門前町だけで無く、その周囲の山村も含めて)のあり方は
「人が暮らす町」のモデルとしてあり得た。
あるいは、人々が理想とする暮らしを「この町をとおして想像していた」のではないかと思う。

暮らし方を想像できる町…
それは=「人が感じることのできる町」のことだと思う。
「ここに暮らしてください」と説得するのではなく、「ここの暮らしを感じてほしい」という伝え方、
そして、感じることによってつながる、つながり方。

住むために必要な情報が誰かによって用意され、そうした情報がわかりやすく提供されること。
暮らす場所を選ぶためにはそうした情報だったり告知も必要なのかもしれない。
けれど、そうした情報だけでは伝えきれない「何か」が門前町にはずっとあり続けてきた。
その何かを感じてもらうこと。
その何かを感じながら暮らしてきた人々が、次にここで暮らそうている者に伝えなければならないこと。
それが、ナノグラフィカがリードする、「門前暮らしのすすめ」なのだと私は思う。
だからこそ、Artを投げればそれで良いのだと。

                          <小池マサヒサ記>

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by cafe_mazekoze | 2010-03-30 11:24 | 門前暮らし | Comments(0)

お知らせ 明日は旧蔵春閣にて

明日28日は長野市城山公民館別館(旧蔵春閣)にて「門前暮らし報告会」があります。
門前地域で展開している新しい動きの紹介、「長野・門前暮らしのすすめ」プロジェクトの方向性や地域の未来について意見交換会が行なわれます。
そして、なんと長野・門前暮らしのすすめ企画編集室 ナノグラフィカ制作の冊子がこの日は無料にて配布されます。
参加費は無料。時間は1時~3時です。どんな報告会になるのかとっても楽しみです。みなさんも
是非参加してみてくださ~い。
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http://monzen-nagano.net
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by cafe_mazekoze | 2010-03-27 23:27 | お知らせ | Comments(0)

お知らせ 本日27日はお休み

大変申し訳ありませんが本日27日はcafeマゼコゼお休みとさせていただきます。
よろしくおねがいします。
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by cafe_mazekoze | 2010-03-27 07:13 | お知らせ | Comments(0)

インスタレーション 制作ボランティア募集のお願い

ながの花フェスタ・善光寺花回廊2010
花キャンバスをつくろう!2010 『テーマキャンバス』 
に連動して開催する、
 “インスタレーションアート in ぱてぃお大門”
 の制作ボランティア募集のお願いです。


ゴールデンウイークの期間中に、長野駅から善光寺までの街角を花で彩る「ながの花フェスタ・善光寺花回廊」が開催されます。
「善光寺花回廊」は、'02年に行われた、道に花びらを敷き詰める「インフィオラータ」から始まったイベントです。このイベント期間中には花をテーマとした企画が多数開催されるのですが、その中の一つが「花キャンバス」http://hanacan.naganoblog.jp/
自分たちのデザインをチーム制作する「チームキャンバス」と、公募で集まったボランティアの方々をはじめ、たくさんの市民の方々の協力によって共同制作する「テーマキャンバス」によって開催されます。
今年の花キャンバスの会場は、善光寺門前…大門交差点から大門南交差点までの参道ですが、“ぱてぃお大門”が隣接していることから、テーマキャンバスと“ぱてぃお大門”とをつなぐインスタレーションアートの制作を行います。
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↑右側、参道のテーマキャンバスの途中から歩道の上を越えて、左側の“ぱてぃお大門”へ枝をつなげる計画。間伐された枝や森で出る枝…を大量に使ってつくる予定です。


『花キャンバスをつくろう!2010・テーマキャンバス』のデザインと制作に関するディレクションを、カフェ・マゼコゼの小池マサヒサが担当させていただくことになり、先日の実行委員会でのデザインプレゼンテーション、そして、今年の会場となる参道に隣接する「ぱてぃお大門」の商店主の方たちへのご説明とご協力のお願いを終え、あとは制作実行に向けて準備を進めている状況です。
会期まであと1か月と少し…ちょっとばかり緊張してきました。

今年の花キャンバスのテーマは「エコでつながる花の表参道」
エコという壮大な???キーワード、そして、「つながる」を大切なテーマとして制作します。
今や何でもかんでもエコ。正直言ってエコという言葉が猛烈な勢いで世の中に溢れかえってしまっている現況では、エコはただのおべんちゃらのようにも聞こえるし…、この言葉を使うことはちょっとしんどかったりもするのですが、だからと言って、スローやサスティナブルやロハス…と言ったところでそれほどの違いも無いような気もして…。
エコって、なんとなく嘘っぽい感じがする…、とは言え、別にエコが悪いわけじゃない…、なんて意見も交わしながら、あれこれみんなで話し合い、結局、
真っ向勝負!


今年のテーマキャンバス のデザイン・イメージ↓ タイトルは「花曼荼羅」
6月には、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世も長野にいらっしゃることですし…
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花キャンバスに使用するチューリップの花弁は、球根用に生産されて刈り取られた花部分の花弁、いわば「リサイクル」でこれもエコ。
…そこでエコから繋げて考えてみると…
エコ→リサイクル→リユース→ゴミ→廃材→木の建物→善光寺→柱→森→間伐
…と多少無理やりな感もありますが、森で出る間伐材や木の枝を使った花キャンバスを考えることから始めました。
早々、2007年のテーマキャンバスのデザインを担当した、デザイナーユニット「ナナット」にも相談を持ちかけたところ、このナナットも参加する、“森と木と人とのつながりを考えるグループ”「森のわっこ」が協力参加してくれることとに。
なんと、最近長野市界隈に出没するなぞのロボット…木ロボ も登場します。
また、今年2月に開催された灯明まつり切り絵コンテストで大賞を獲得した、イラストレーターの小林野々子さんも参加してくれることになるなど、
なんだかまだまだ色々とつながりそうな気配です。

今回の花キャンバスの会場は、善光寺にほど近い、大門町交差点から大門南交差点までの間。参道片側車線を歩行者専用にして行われます。
テーマキャンバスは清水屋旅館さんの前から上、ぱてぃお大門の前まで。
そこで、これに連動する企画を立案。
「ぱてぃお大門」さんにもご協力をお願いし、参道で制作するテーマキャンバスと連動するインスタレーションアートの制作を計画しています。

このインスタレーションを完成させるためには、多くの方のご協力が欠かせません。
…と言うか、一人でつくるのはちょっと寂しいし。
どうか、皆様のご協力、ご参加をお待ちしております。


テーマキャンバス、インスタレーション制作に関するご質問は
カフェ・マゼコゼ の、小池マサヒサ までお気軽にどうぞ。

※インスタレーションアート?
オブジェや装置を置き、空間を構成・変化させることで、場所や空間全体を作品としてとらえる芸術表現の方法です。



以下、
“インスタレーションアート in ぱてぃお大門”の制作ボランティアの募集の概要です。

◆制作責任者は、小池マサヒサ です。
◆基本、手弁当のボランティアでお願いします。
◆制作予定期間:2010年4月25日~5月1日
◆制作作業の時間:午前6時30分頃~午前11時30分まで(午前中作業)を中心に行う予定です。
※作業期間がゴールデンウィーク期間中に重なるため、ぱてぃお大門内の交通の妨げにならないよう、作業時間は随時調整して行います。
◆5月1日は、午後3時~8時は、参道にて 花キャンバスの制作作業があります。
◆上記の日程、時間以外にも、材料調達などの作業があります。
◆簡単な作業がほとんどです。(枝を運ぶ、枝を持って支える、紐で結ぶ…など)
経験が無くても十分可能です。
◆制作開始から完成まで、約1週間を予定しています。
◆制作をお手伝い可能な日時、時間をご連絡ください。
 こちらで時間を調整したうえ、制作のお手伝いをお願いいたします。

皆様のご協力 
是非 お願いいたします。

インスタレーションアート制作についてのお問い合わせ
RIKI-TRIBAL(リキトライバル)
〒380‐0843 長野市長門町1076-2
カフェ・マゼコゼ 内
TEL&FAX 026-225-9380 (担当/小池マサヒサ)
E‐mail rikitribal@yahoo.co.jp


◆善光寺花回廊 花キャンバス事務局
〒380-0841 長野市大門町54 ぱてぃお大門
カフェ+まち案内 えんがわ内
TEL026-232-4178 FAX026-233-4366(担当/田川)
E-mail hanacanmail@yahoo.co.jp


インスタレーションの参考
東京・国立市にある商店街で行ったインスタレーション ↓ 現在も継続利用中。
材料は、国立市と親交のある、長野県朝日村の製材所で出た廃材。
この場所は、公団下にある商店街で長く空き店舗となっていたところ。
商店街活性化事業として、国立市+地元商店会+一橋大学が共同したプロジェクトとして3年間継続して実施した後、NPOに。現在はコミュニティーカフェ(大学生が主体運営する)、地元物産品の販売所、多目的貸しホール、NPO支援拠点、として利用されています。
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by cafe_mazekoze | 2010-03-25 20:19 | Artなこと | Comments(0)

お知らせ 明日は「わらべうたの時間」

明日24日(水)の11時より「わらべうたの時間」があります。
参加ご希望の方は、メールまたはお電話にてご予約ください。
参加費は初回700円
      2回目より300円となります。
よろしくおねがいします。
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by cafe_mazekoze | 2010-03-23 17:59 | お知らせ | Comments(0)

パッチワーク その2

このところ新しい出会いがたくさんあって、またまたワクワクしてしまう。

先日、夫と娘がカタクリの森の中にある橋?の直しのお手伝いに出かけて行った。翌日私も見に行くと
あたらしくパッチワークがほどこされ、いい感じ。
新しい部分が時間がたつと、またいい感じになって、壊れたところをまたパッチワーク。
そうやっていい感じにつぎはぎされていったものは、やっぱり素敵。
家もつぎはぎがいいな~。
全部きれいにしてしまうより、断然味がある。

人との関係もパッチワークなんだろうな~。そんなふうに思う今日この頃。
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by cafe_mazekoze | 2010-03-23 17:22 | 出会ったコト・ヒト・モノ | Comments(2)

上田


今日は午前中にボンクラさんの門前市に出かけて、そのあと上田にある無言館へ。無言館は戦没画学生慰霊美術館。
昨日から花粉症でぼっーとしている私だったが、見に行けてよかった。
美術館がある場所、建物、展示すべてとてもよかった。
夫が以前から見たがっていた無言館。
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見学したあとに私が無言だったので「どうだった?」と恐る恐る聞いてきた夫だが、言葉でなんといっていいのかわからず、よかったよと一言でいっても嘘っぽいしな~と思ったので無言になってしまった。

そして、ここまで来たからと別所温泉に。観音様を拝みに行った後、温泉に。ちょうどエサレンマッサージ師のHちゃんは今ごろ女神山にいるんだな~。近くにいるんだな~と思いながら、温泉につかった。なんとなくソウルを思い起こさせる町並み。

そして、そして、ここまで来たから、やっぱり天然酵母パンのLevainへ。
初めて上田のLevainに行ったけれど、6時前ぎりぎりでレストランには入れず。
パンを買って帰ることに。
お店の感じが素敵だな~と思う。この薄暗い感じのライトがいいな~。マゼコゼはちょっと明るすぎるかも?
(おばあちゃんたちには、暗すぎるといつも指摘されるのだけど。。。笑)

帰るころには、雪。
昼間との温度差は何度だろうか?
昼間は晴れて、夜は雪。天気予報はこのところ当たるな~。

別所温泉 北向き観音
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上田市 柳町通りにあるLevain 
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by cafe_mazekoze | 2010-03-21 22:57 | 出会ったコト・ヒト・モノ | Comments(4)

Spring ephemeral

Spring ephemeral(スプリング・エフェメラル)は、春先に花を咲かせ夏頃まで葉をつけると、あとは地下で過ごす一連の草花の総称。キンポウゲ科のイチリンソウや福寿草、ユリ科のショウジョウバカマやカタクリがその種にあたります。
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カタクリ(片栗) 学名:Erythronium japonicum Decne              英名:Katakuri  (写真はWikipediaから)


去年の今頃は、これからこの蔵をどうしようか?呆然としつつ、とりあえずはここに家族3人が泊まれる状態にすることが先決…な毎日だったので、当然、山に行くことはできず、春は娘と妻が抱えてやってくるもの…といった感じでした。
あれから1年…。道具と材料と荷物で未だ片付く気配のない作業場の中で途方にくれつつも、薪集めと材料探しという理由を付け、山に行くことが多くなったぶん、春をカレンダーの日付では無くて、感覚として感じることができるようになった…このことだけでも大きな前進ってことにしようと思っています。

このところよく出かけている、長野市街地からほど近い旭山の北側の森。
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この森にカタクリが群生しているらしいという話しを聞いたのは今から随分前、東京から帰省したある時。母からにその話しを聞き、カタクリの季節ではなかったけれどその森に行ってみると、そこは私が子供の頃入り込んで遊んでいた場所には間違いない…けれどそこには全く印象の変わった森だけがありました。
山の中腹にある旭山観音(今はもう無いけれど…)へ続く山道へと登り始める手前、森の奥へと続く細道を抜けて行くと、突然ぽっかりと開けた畑があって、ちょうど真ん中あたりにはおおきな柿木…というのが私の幼少の記憶。
けれど、柿木もその畑も全く無くなったそこは、まるで夢でもみていたかのごとく、すっかり森へと変わっていたのです。
その間、およそ30年。私が記憶した直後ぐらいに畑の役割を終えたらしいその場所は、その後30年の歳月を経て森の姿へと戻りつつあります。

落葉広葉樹林が広がるこのあたりのカタクリは、3月の後半から4月の初旬に地上に現れて花を咲かせ、その後、夏前には葉や茎は枯れ、その姿は次の春になるまで見えなくなってしまいます。この花の種子にはアリが好むエライオソームという物質が付いているらしく、この匂いに誘われてアリが巣に持ち帰ることによって生育地を広げるのだそうです。

詳しいことは解かりませんが、このあたり…旭山全域は落葉広葉樹林帯ですから、そこには少なからずカタクリも自生していたはず。そんな森の中でも、かつて畑として開墾されていたこのあたりは日当たりも良く、おそらくそこは、アリにとっても居心地の良い場所であったはずで、アリの一大集落となっていたのかもしれません。そう想像すると、その後、畑として使われなくなってからもアリたちはそこに暮らしていたであろうし、春になると周辺のカタクリの種子をひろい集めてはセッセと巣に運び入れ、そうした結果、このあたりにカタクリは群生するようになったのだと思います。

私たちはカタクリのようなSpring ephemeralによって春を感じ、自然の素晴らしさ、不思議さを感じたりすることができますが、私には、こうした美しい様が、落葉広葉樹が広がる森とアリと人の共同作業によってつくられているということこそが大きな驚きであり、感動でもあります。
「自然」という定義や解釈は難しいのかもしれないけれど、私たち人間も自然の美しさをつくる役割の一旦を担える…ってことを感じられる場所があるということは、これからの私たちにとっての大きな可能性となる…と強く思うマゼコゼ暮らし2回目の春です。

小池マサヒサ記。

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by cafe_mazekoze | 2010-03-21 10:52 | 森とか山とか | Comments(0)