Artで繋がる??

すでに気がついている人は多いかも?…と思うのが、このマゼコゼ日記の中の「食」についての話題の少なさ。
cafeマゼコゼでは食事もできるし飲みものだってあるわけで、日々、ああでもないこうでもない…と言いながらも妻が中心となって食の素材やメニューを決めたり、コーヒーや紅茶だって、自分が言うのも何だけど、それなりにこだわったりしているというのに。
…にも関わらず、「食」の話題は今のところほんと少ない。
マゼコゼに来てくださったお客さんからの、「どうしてcafeをやろうと思ったんですか?」という質問に対するその返答の中に、「食」…が少ないことを自分自身が感じつつ、cafe=「食」ってわけじゃ無いから…と開き直ったりしてるこのごろ。

「夫さんがblog書くとなんだかよくわからないんですよね~」と言われたりするのもわかってはいるけれど、“自分がよくわからないことだからこそ”書きたい…、なんとかしてくれ!と言うのが本音で、「自分だけではよくわからないこと」があるからこそ「誰か(何か)と繋がれる」…って思っていたりするものだから、よくわからないと言われるのは当然なのかもしれない。
(やっぱここでも開き直ってる感じ…)
ようするに、ここはやはりまぜこぜな場所
「繋がる場」…とか、「交差する場」 という感じ。
とはいえ、そこに美味しい食べものや、喉を潤す飲みものがあった方が話しは弾むし、人は素直になれる。
だからcafe・・・が近いかも。

長野に暮らし始めて一年。
バタバタしていただけの一年だったような気がする一方で、とくにcafeマゼコゼをopenさせてから、自分がこれまでの人生の中で経験したことの無いような、なんとなく不思議な感覚と共に毎日があるような気がする。
このなんとなく不思議な感覚の多くは、「出会い」の周辺で起こる。
人と人であったり、人とモノであったり、過去の何かと現在の何かだったり…。
それまでこんがらがっていた紐がスルスルと解けるような…、
凍っていた氷が融けるような…、
今までバラバラだったものが共鳴し始め、少しずつではあるけど確実に繋がっていゆくような感覚。
こんな感覚が続くなんてことは今までには無かったような気がする。
それは長野に暮らし始めたからなのかどうかはわからない。
もしかすると、単に、娘がはまりまくっている犬夜叉(高橋留美子原作の漫画)の読みすぎからかもしれない。

生まれてから18年間を長野で暮らし、その後20年以上を東京で暮らした。
東京という場所でArtという生き方を選択したということは、自分が東京で生きて行くための方法が唯一Artであったということ。
東京での20年以上をArtによって生きてきた…生きようとしてきたことによって、既に自分の感覚のあちこちに深くArtは浸透してしまっているのはほぼ間違いない。
もちろん自分はそれを後悔してはいないけれど、でも、今、自分が見ているこの世界が、はたして自分以外(人々以外…植物とか動物とかも)からはどのように見えているのだろうか?…という疑問は日々増大するばかり。自分の興味はそこに集中していると言ってもいい。
だから、この疑問を解決するには『私があなたになるしかない』のかな…と。
でも、それが現実的に無理であると誰もが理解している。
そう、これが自然科学、物理学の限界。
でも私たちにはこの限界を超え、『私があなたになる』ことができる。
それが想像力。
これこそが希望ってやつだと思う。
想像力(心的な像、感覚や概念をつくりだす力)の豊かさは、私たち一人ひとりの固有の感覚である感性(実体のないものを感じる為の感覚)の豊かさと相互比例しながら育まれる。
こうした育みを促すもの…、それもまたArtだと私は思う。

小池マサヒサ 記


公共広告機構 CM 『黒い絵』

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by cafe_mazekoze | 2010-04-02 05:02 | Artなこと | Comments(4)
Commented by アラ井 at 2010-04-04 16:07 x
 このCM/CF、ぼくもよく覚えています。タイトルは知らなかったのですが「黒い絵」でピンときました。結局、あれは大きな鯨だったのか、黒いクレヨンを何本つかって描いたのか…。子供に限らず、想像する力は誰にも止められないし、拒めないものだと僕も思っています。ただし、自分の想像する世界ばかりで、他人の想像には無関心だったり、拒否するばかりだったり。すぐに理解できないものでも、後になって「あれって、もしかしたら…」などという気付きがあったりしたら、得(?)したような嬉しい気分になるんですよね、僕の場合は。
 それが「ART」なのか、そうでないものなのかはあまり気にしない性分でもあります。とは言うものの、何か創ってみたいなあと思ったりも。次の冬までには、へんてこなストーブをつくるつもりではいますが。では、また。
Commented by アラ井 at 2010-04-05 06:01 x
追記
おとなだって、奪われたくないんだよ、と思いました(笑。
ただ、失ってしまっているのはしょうがないけど…。
(しょうがなくないかもしれないなあ)
そんな、想像力。
Commented by norbulingka at 2010-04-06 10:54 x
「黒い絵」初めて見ました。
涙が止まりません~~。
こんな鯨でも収まらないほどの思いが小さな子にもあるのよね~。
Commented by cafe_mazekoze at 2010-04-07 10:21
こんなに長くblogやってるわりに、コメントにコメント返すのは初めてです。
アラ井さん、何か面白いこと一緒にしたいです。今後ともよろしく。
norbulingkaちゃん、ちかいうちに会って色々と話したいです。
連絡します。
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